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外科のご案内

呼吸器外科

診療の概要

呼吸器内科、放射線科、リハビリテーション科との連携を保ちながら、術前から術後までより包括的な診療を行うように心がけています。

当院での肺癌診療体制

※各診療科・診療部の協力のもと総合的な診療行っています

  • 肺癌手術では23年度(呼吸器外科・鷲尾赴任時)から、より低侵襲な術式である 完全胸腔鏡下手術(Complete VATS;以下cVATS)を導入しています。肺葉切除だけではなく、より高度な技術が必要とされる区域切除・亜区域切除にも対応しており当科での基本術式としております。
  • 若年者自然気胸では、より細径化した器具を用いて創の縮小と術後疼痛の軽減に努めています。
  • 高齢者気胸、膿胸の患者さんは全身状態が不良なことが多いですが、呼吸器内科、リハビリテーション科と連携し、根治性と低侵襲性のバランスを考慮し手術を行っています。
  • 縦隔腫瘍に対してもcVATS下に手術を行っています。胸腺腫に対する拡大胸腺全摘術は胸骨正中切開で行われることが多いですが、周囲への浸潤傾向のないもの、巨大でないもの等に対してはcVATS下に行っております。
  • 手掌多汗症手術には前任地から取り組んでおり、患者さんの要望があれば応えていきたいと考えています。

肺癌手術の低侵襲化と当科での取り組み

Complete VATSは開胸手術やHybrid VATSとは異なり直視下の手術でないため、精密な手技が不可能で危険性が高いと言われることもありますが、拡大視効果、手技のbrush upおよび手術器具の進歩に伴い精度の高い・安全な手術が行われるようになっています。

※ 胸腔鏡下手術:Video-assisted Thoracic Surgery(VATS)

以前は肺癌の手術といえば、胸を横切るように、約20cmから30cm切って、広背筋、前鋸筋、肋間筋等の呼吸に必要な筋肉を切離し、肋骨を1~2本切断して手術を行っていました。ここ数年来胸腔鏡というカメラを胸腔内に挿入し、その画像をモニターで見ながら手術を行うVATSと呼ばれる手術が施行可能になってきました。VATSは大きくわけて、ハイブリッド胸腔鏡下手術(Hybrid VATS)と完全胸腔鏡下手術(Complete VATS)という二つの方法があります。その二つの大きな違いは、Hybrid VATSは胸腔鏡で映し出されたモニター画面を見たり、5~10cmの創から直接覗き込んで見たりしながら手術を行うのに対して、Complete VATSは、すべて胸腔鏡で映し出されたモニター画面をみて手術を行うという違いがありまあす。そのため創は最大のもので3cm程度ですみ、呼吸筋の切離も最小限ですみ、術後の疼痛や機能回復もさらに良好になると思われます。

Q1:Complete VATSとは?

肺癌は胸腔内臓器であり、胸腔内へのアプローチ法には主に以下があり侵襲の大きさもそれぞれ異なります。

  • 標準開胸:
    皮膚切開・呼吸筋の切離範囲も大きく、肋骨も1~2本切離する。
  • Hybrid VATS:
    標準開胸より皮膚切開は小さく、肋骨も切離しない事が多いが、呼吸筋の切離はかなり広い範囲で行われる。
  • Complete VATS:
    Hybrid VATSよりさらに皮膚切開が小さく、呼吸筋の切離範囲も極めて少ない。
Q2:どのような施設で行われているか?

技術的には標準開胸→ Hybrid VATS→ Complete VATSと困難になる傾向あり。施行される施設も増加していますが技術的レベルが差異が大きいのが現状です。当院では肺癌手術症例の90%以上をComplete VATSで施行しております。

診療実績《H26年度実績》

手術件数 114件
肺悪性疾患 根治目的手術 70例 (原発性:60例、転移性:10例)
術式 葉切・区域切除 60例
部分切除 10例
肺良性疾患・縦隔腫瘍 他 54例

医師紹介

呼吸器外科部長:鷲尾 一浩(わしお かずひろ)

【学歴】 平成4年高知医科大学(現:高知大学)卒業
【職歴】 岡山大学腫瘍胸部外科・国立岡山医療センター
国立宇部医療センター・岡山労災病院等
H.Lee Moffit Cancer Center留学
【資格】 外科指導医・専門医・呼吸器外科専門医
がん治療認定医・CT肺癌検診認定医
【受賞歴】 2007年日本内視鏡外科会
カール・ストルツ賞(会長賞)受賞
【専門領域】 呼吸器外科、一般胸部外科
【扱う疾患】 肺癌・気胸・縦隔腫瘍・多汗症等
呼吸器外科医長:平野 豊(ひらの ゆたか)

【学歴】 平成18年岡山大学卒業
【職歴】 姫路聖マリア病院・四国がんセンター
岡山大学病院呼吸器外科(肺移植グループ)
【専門領域】 呼吸器外科、一般胸部外科
【扱う疾患】 肺癌・気胸・縦隔腫瘍等

※ 他に岡山大学呼吸器外科から非常勤医師1名

お知らせ

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