認定看護師・特定看護師
認定看護師
感染管理認定看護師
感染管理認定看護師は、病院内で感染が拡がらないよう、患者さんとその家族、院内で働く職員を感染から守る役割を担っています。
医師、薬剤師、臨床検査技師からなる感染対策チームと抗菌薬適正使用チームを構成して院内ラウンド等を行い、感染対策が実施できるように活動しています。
また、研修会を企画、開催して職員が正しい感染対策の知識と技術を習得できるように支援しています。
職場内での職業感染予防のためにワクチン接種を調整・管理しています。
感染対策は施設内に限らず地域全体で取り組むことも必要なため、施設外から支援の要請があれば相談を受け施設訪問も行っています。
糖尿病看護認定看護師
糖尿病看護認定看護師は、患者さんおよびそのご家族が、糖尿病と上手く付き合っていくためにサポートし、足・眼・腎臓などの糖尿病合併症の予防に努めています。
糖尿病は慢性疾患であり生涯に渡り療養生活が必要となるため、様々な葛藤や問題が生じます。
個々のライフスタイルに合わせてアセスメントしながら支援するとともにインスリン自己注射や血糖自己測定の指導なども行っています。
皮膚・排泄ケア認定看護師
皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡(床ずれ)などの予防と管理、スキンケアの指導、人工肛門・人工膀胱(ストーマ)の管理、装具の当て方、日常生活の過ごし方の指導をしています。
毎週木曜日はストーマ外来(予約制)を行っており、院内では褥瘡予防のための研修会や褥瘡回診などを実施しています。また、退院前・後にご自宅への訪問も行います。
がん化学療法看護認定看護師/がん薬物療法看護認定看護師
がん化学療法看護/がん薬物療法看護認定看護師は、安全・確実に抗がん剤治療を行えるように副作用や予防方法について説明し、患者さんがセルフケアを行えるようサポートしています。
また、薬剤について職員へ情報提供や投与管理、副作用対応への指導を実施しています。
多職種と協働し、チームでより質の高い医療を提供できるよう調整し、同分野における院内外への教育・講演活動も行っています。
がん性疼痛看護認定看護師
がん性疼痛看護認定看護師は、がんで痛みを抱える患者さんの苦痛を緩和するため、痛みの治療(鎮痛剤の使い方や副作用対策など)に対するアドバイスを行うなど、患者さんやご家族が安心して生活を送れるようサポートしています。
また、医師の病状説明に同席し、がん患者さんとそのご家族が希望した治療や療養場所の選択が行えるよう意思決定を支援します。
緩和ケア認定看護師
緩和ケア認定看護師は、病気の時期に関わらず、がんと診断された時から患者さんやご家族の身体や心のつらさが最小限となるよう、そして生活の質が向上しその人らしく過ごしていけるよう支援する役割を担っています。
現在は、医師・薬剤師・心理士・作業療法士・ソーシャルワーカーの多職種からなる緩和ケアチームの一員として、毎週水曜日に病棟ラウンドを実施しています。
また、切れ目なく緩和ケアが提供していけるように外来や病棟のスタッフと共に日々支援をしています。
その他、教育活動として、緩和ケアの知識・技術の向上を目指し、緩和ケアに関する研修会を担当しています。
特定看護師
特定看護師
特定看護師とは「特定行為研修」を修了し、高度な知識や判断力があると評価された看護師です。
特定行為は21区分38行為あり、行為を実践するうえで必要な知識と技術を指定機関で学び、修了認定を受けています。あらかじめ医師が指示した手順書に基づいた特定行為を行うことができ、当院では2名の特定看護師が実践を行っています。
- 【当院での特定行為の実践】
- ※末梢留置型中心静脈注射用カテーテル(PICC)の挿入
- ※中心静脈カテーテルの抜去
- ※直接動脈穿刺による採血
特定看護師は実践のみならず、実践的な理解力、思考力及び判断力、高度かつ専門的な知識を持ってチーム医療の中で役割を果たすことが求められており、それぞれが日々研鑽を積み、患者さんに安心・安全な医療・看護ケアが提供できるよう努めています。