
当科の特色胃や大腸などの消化管に加え、肝臓や膵臓など消化器領域全般の疾患を担当します
● 消化管
当科では、内視鏡診療に力を入れており、拡大内視鏡や色素内視鏡、超音波内視鏡などを併用することにより、病気の早期発見と正確な診断を心がけています。
特に、血液疾患の消化管病変についても豊富な経験を持っており、たまたま行った内視鏡検査をきっかけに造血器腫瘍と診断されたケースも少なくありません。診断だけではなく、各種の内視鏡治療も行っています。
当科での治療が難しいと判断された場合も、患者さんと相談の上で適切な高次専門施設への紹介を行うなど、一人一人の希望を尊重した上で「その人にとって最も利益が大きくなるような診療」を心がけています。

●肝胆膵疾患
肝疾患専門外来を開設しており、ウイルス性肝炎や診断に苦慮する肝障害など随時相談に応じています。ウイルス性肝炎の診療はしばしば生涯にわたるものとなるため、地域の先生方と連携し切れ目のないフォローアップを心がけています。
また、胆膵領域についても総胆管結石に対する内視鏡処置など数多くの患者さんの診療を行っています。

● 地域連携(病診病病連携)の取り組み
当科だけで全ての地域診療をまかなうことは不可能ですので、地域の医療機関全体で地域の患者さんの診療にあたるという考え方に基づき、近隣医療機関や他の基幹病院の先生方と連携しながらの診療を心がけています。
地域の先生からのご紹介につきましても可能な限り対応させていただきますが、症例や業務の状況により他院への紹介をご検討いただく場合もありますのでご了承ください。

診療実績【令和5年度】
上部消化管内視鏡総件数 ・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) ・止血術 |
3,873件 19件 33件 |
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下部消化管内視鏡総件数 ・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) ・粘膜切除術(EMR)/ポリペク ・止血術 |
1,060件 6件 535件 17件 |
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP) 小腸内視鏡検査 (バルーン内視鏡) (カプセル内視鏡) 超音波内視鏡検査 |
44件 17件 (6件) (16件) 32件 |
※( )は内訳の件数

内視鏡室概要安心・安全に検査が受けられるように
上部内視鏡、下部内視鏡、超音波内視鏡、膵・胆管系内視鏡、内視鏡的粘膜下層剥離術、胃ろう造設術などの各種検査・処置に加えて、夜間休日の緊急内視鏡処置も行っております。
年間の内視鏡検査数は、約5,000~7,000件と、岡山県および広島県備後地区で屈指の検査数です。
医師の他に、第1種消化器内視鏡技師7名を含む計10名のスタッフが診療に従事しており、患者さんの苦痛を少なくして、安心・安全に検査が受けられるように、1件1件、質の高い内視鏡検査を目指して努力しています。

●設備・スタッフ
・内視鏡スタッフ 4~5名/日
・洗浄スタッフ 2名/日
ファイバースコープ数
上部スコープ | 16本 |
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大腸スコープ | 6本 |
ERCP | 2本 |
ブロンコ | 7本 |

内視鏡室の様子
大腸検査は、前処置、検査、検査後の安静を含めると1日がかりです。大腸がん検診を受ける方も多く、少しでもリラックスして検査が受けられるようテレビつきの広い前処置室を設けています。トイレも内視鏡室内に4つあります。
内視鏡検査をなるべく楽に受けていただくために、鎮静剤の注射を併用することで、鎮静下(眠ってる間に)検査を受けることが可能です。
検査後の事故防止のために、ご自身での運転による自動車・バイク・自転車などでの来院は避けてください。検査後も充分な休息をとってから帰宅していただきますので、十分な時間的余裕をご準備ください。
医師紹介専門・資格
出身大学 | 岡山大学 医学部 |
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専門 | 消化器内科 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(認定医・指導医)、日本消化器内視鏡学会(専門医)、日本消化器病学会(専門医)、日本癌治療学会、カプセル内視鏡学会(認定医) |
現在の科を選んだ理由 | 手技的なことが好きだったので |
医師からのひとこと | よろしくお願いします。 |
出身大学 | 広島大学 |
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専門 | 消化管疾患 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(認定医・指導医)、日本消化器病学会(専門医・指導医・評議員)、日本消化器内視鏡学会(専門医・指導医・社団評議員)、日本消化管学会(専門医・指導医)、日本ヘリコバクター学会(H.pylori感染症認定医・代議員)、広島大学医学部臨床教授 |
医師からのひとこと | よろしくお願いします。 |
出身大学 | 兵庫医科大学 |
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専門 | 肝臓 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(総合内科専門医)、日本消化器病学会(専門医)、日本消化器内視鏡学会(専門医)、日本肝臓学会(専門医) |
医師からのひとこと | よろしくお願いします。 |