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気疲れしていませんか?~メンタルヘルス維持のために~

春は出会いと別れの季節、そして「変化」の季節です。新年度は誰にとっても大なり小なり変化があるものですが、環境や生活パターンに大きな変化が生じると、それに対応するためにこころのエネルギーを消費し、疲弊してきます(いわゆる「気疲れ」)。ほとんどの場合は時間の経過とともに新しい環境に慣れていき、エネルギーも自然に回復するのですが、時にはそれがうまくいかないこともあります。そこで今回はこころの健康=メンタルヘルスについてお話してみたいと思います。

ストレスが人間の心身の状態に影響を及ぼすことは広く知られています。厚生労働省の「労働者健康状況調査」(2012)によれば、働く人が感じるストレスの内容は「職場の人間関係」が最も多く、「仕事の質」「仕事の量」と続きます。ストレスになる事柄は必ずしもひとつではなく、複数が絡み合うことでより大きなストレス状況を生み出しています。メンタルヘルスの不調は、ストレスとその人が持つストレスに耐える力(ストレス耐性)のバランスによって起こると考えられています。いくらストレス耐性が強い人でも、それを上回るストレスがかかれば、さまざまなストレス反応(表参照)が生じてきます。

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新規採用1年目、異動1年目、昇任1年目は、環境や立場が大きく変化します。教員にとって異動は誰もが経験するものですが、地域や学校ごとの違いも大きく、普段なら朝飯前にこなせる事でもいちいち手間取ったりして、ストレスがたまります。また、ベテラン教員の場合は異動1年目から即戦力として期待され、いきなり責任ある役職や難しいクラスを任される場合もあるようです。これだけのストレスを抱えながら、職場での人間関係も一から築きあげなければならず、日々緊張を強いられます。変化の多い「1年目」は、いつも以上にメンタルヘルスに注意が必要な時期と言えます。

では、メンタルヘルスを維持し、変化の時期を乗り越えていくために必要なのはどんなことでしょうか。まずは「ストレスへの気づき」です。自分は今どういうコンディションで、何をストレスに感じているか、ストレス反応は出ていないか等、自分自身の状態を気にかけておきましょう。ストレス状況に気づけたら、可能な範囲で「セルフケア」を行い、ストレスに対処することが必要です。自分なりのストレス解消法として、趣味の時間や、生活の中でほっと一息つける時間を大切にしましょう。症状が長引く、程度が重く生活に支障が出ているという場合は、一度医療機関を受診してみることをおすすめします。

信頼できる人に話を聞いてもらうことで問題が整理され、気持ちが軽くなることもあります。先述の通り職場の人間関係はストレス要因にもなりますが、同じような立場で共感し合える同僚の存在はこころの癒し、支えにもなり得ます。異動直後でまだ職場に信頼できる人がいない場合は、家族や友人、元同僚に話を聞いてもらうのも良いでしょう。ちょっとグチを吐き出すだけでもストレス軽減につながります。「グチを言う」というとネガティブに捉えられがちですが、「自分のグチを聞いてもらったら、今度は相手のグチを聞いてあげる」くらいのつもりでいれば、コミュニケーションを深めるためのきっかけとしてポジティブに捉えることもできるのではないでしょうか。しかし、様々な事情から身近な人には話しにくいという場合は、相談窓口や医療機関などカウンセリングス相談を実施しております。秘密は厳守されますので、「メンタルヘルスを維持するための方法のひとつ」として、ぜひ利用してみてください。