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認定・専門薬剤師

日本医療薬学会認定
医療薬学専門薬剤師

薬の専門家として広範にわたる知識と錬磨された技能を備えた薬剤師を社会に輩出し、高度化する医療の中で良質かつ安全な薬物療法の提供と、医療薬学の普及向上を図ることを目的として誕生した資格です。

2023年6月現在、全国で1,598名、広島県で65名が認定されています。

専門薬剤師になるためには、薬剤師として5年以上の経験のほか、研修の履修、当学会の年会やシンポジウムへの参加、全国規模で開催される学会での発表、学術論文の業績などに加えて認定試験に合格する必要があります。一般病院で自ら研究テーマを決めてその成果を学術論文にすることはすごく大変でしたが、多くの方に助けて頂き、達成することができました。この資格取得は、私が学会活動や研究に取り組んできた証であり、キャリアアップの1つになったと考えています。

今後は専門薬剤師を養成する指導に当たれる指導薬剤師の資格取得を目差して今まで以上に研究活動に取り組んでいこうと思っています。

日本医療薬学会認定 がん指導薬剤師
日本医療薬学会認定 がん専門薬剤師
日本病院薬剤師会認定 がん薬物療法認定薬剤師
日本臨床腫瘍薬学会認定 外来がん治療認定薬剤師

当院にはがん指導薬剤師1名、がん専門薬剤師3名、がん薬物療法認定薬剤師2名、外来がん治療認定薬剤師1名が在籍しています。
がん専門薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師は高度化するがん医療の進歩に伴い、薬剤師の専門性を活かしたより良質かつ安全な医療を提供するという社会的要請に応えるため、がん薬物療法等について高度な知識・技術と臨床経験を備える薬剤師を養成し、国民の医療・健康・福祉に貢献することを目的に創設された認定資格です。

私たち、認定・専門薬剤師は、入院や外来で抗がん剤による治療を受けられる患者さんが安心して治療を受けられるように、治療効果や考えられる副作用を患者さんに説明し、不安に思われていることなどの相談に対応しています。

また、がん治療は、発症した臓器や進行度などにより、抗がん剤の種類や投与量を変える必要があります。薬の適切な投与量や治療スケジュールのチェック、治療継続・副作用回避のための対策は患者さんによってそれぞれ異なるため、医師に適切な提案などを行い、医師や看護師などと協力しながら安全な治療を受けていただけるようサポートしています。
それぞれの患者さんに合った副作用対策の薬を提案した結果、「副作用が軽減されました」と、患者さんに喜ばれた時にやりがいを感じます。大変なことは、適切な薬を処方できているか確認をする事です。がん治療において、薬のチェック漏れは命に関わってきます。他の薬の飲み合わせの確認はもちろん、肝臓や腎臓が悪い患者さんには処方量を減らすなど細かな対応が必要です。

今後は、当院で働く後輩薬剤師にもがん領域に関する資格を取得してもらい、通常の薬剤師の仕事に加えてがんのスペシャリストとしての職能も発揮できるような薬剤師の育成を目指します。そして、当院におけるがん薬物療法をまずます充実させていきたいと考えています。


日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師
日本化学療法学会 抗菌薬化学療法認定薬剤師

感染制御認定薬剤師の役割は、感染制御に関する高度な知識、技術、実践能力により、感染制御を通じて患者さんが適切な治療を受ける事を目的にしています。

私たちは、現在感染制御認定薬剤師としてICT(感染制御チーム)/AST(抗菌薬適正使用支援チーム)に参加しており、広域抗菌薬の使用状況を把握し、医師・看護師・臨床検査技師などと共に毎週カンファレンスを行い、抗菌薬の適正使用に努めています。耐性菌の発生を防ぐことでより安全な医療を提供したいと考えております。

また、福山・府中地域保健対策協議会の委員として、院内だけでなく地域の感染制御や教育にも関わっています。感染症の分野は広く様々な知識を必要とするため、毎日が勉強ですが、非常にやりがいのある分野だと思います。

日本緩和医療薬学会認定
緩和薬物療法認定薬剤師

病気の初期から、がん患者さんなどの痛み・苦しみ・悩みをできる限り和らげるための支援に緩和ケアがあります。

病気の初期から、がん患者さんなどの痛み・苦しみ・悩みをできる限り和らげるための支援に緩和ケアがあります。緩和薬物療法認定薬剤師は、この分野に関わる薬剤師です。当院では、この認定薬剤師が医師や緩和ケア認定看護師、心理療法士などとチームを組んで活動しています。お薬を効果的に、そして安全に使用するために、日々最新の薬剤情報をチームで共有し、患者さんと一緒にお薬を不安なく使っていただけるよう考えていきます。

日本糖尿病療養指導士認定
機構糖尿病療養指導士

日本糖尿病療養指導士(CDEJ:Certified Diabetes Educator of Japan)は、糖尿病とその療養指導に関する高度で幅広い専門知識と熟練した経験を有した薬剤師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士に与えられる資格で、日本糖尿病療養指導士認定機構により認定されます。当院では、糖尿病教室、糖尿病週間行事の企画、立案、院内職員への糖尿病に関する教育等の活動を行っています。

日本栄養治療学会認定
NST専門療法士

『NST』とは「Nutrition Support Team」の略で、医師・看護師・薬剤師・栄養士などの専門のスタッフで、患者さんの栄養支援をするチームです。

毎週カンファレンスを行っており、入院患者さんの栄養状態を評価し適切な栄養療法を提案することで、栄養状態の改善、治療効果の向上、合併症の予防、QOLの向上などをサポートします。 現在2名の薬剤師がNST専門療法士の資格を取得しており、毎週行われるカンファレンスや回診に参加しています。カンファレンスではそれぞれの職種が知識を出し合い、薬剤師は特に高カロリー輸液を中心とした処方設計、薬剤と栄養剤との相互作用の確認、薬剤の食事摂取への影響などについて関わっています。 今後、NST専門療法士の上部資格である「臨床栄養代謝専門療法士」の資格を目指して、より専門性を活かしてチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。

日本薬剤師研修センター認定
漢方薬・生薬認定薬剤師

学生時代から関心のあった漢方・生薬を深く幅広く学びたいと思い、資格を取得しました。資格の取得に際しては単に漢方について学ぶのではなく、生薬の化学的成分の話からその歴史、世界での薬物療法の変遷、サプリメントのことや生薬の大半を輸出している中国の資源確保等についても学びました。これにより薬剤の事だけでなく民間薬も含めた健康食品について知識も身に付けることができました。外来で漢方を開始する時に医師から呼ばれて相談を受けたりしています。