Diary 研修医日誌

2016年10月20日(木)

『胃と腸』誌 論文投稿

枝廣です。今年の3月まで中国中央病院で内科の後期研修をしていました。長いようで短く、そして濃かった中国中央病院での4年間の経験を糧に、現在は岡山大学病院で診療に当たっています。時々、第2医局の雰囲気を懐かしく思い出します。

 

題名のとおり、中国中央病院での研修中に執筆した(と書くと偉そうですが)論文が『胃と腸』誌に掲載されましたので、報告させて頂きます。

 

論文を書く事になった経緯ですが、消化器内科の指導医の先生から「貴重な症例だから広く知ってもらおう」と、学会発表を勧められたのが始まりでした。まずは学会の地方会で発表を行い、次いで、東京で開催の症例検討会で発表の機会を頂き、運良く雑誌掲載にまで至りました。

 

そもそも勉強が苦手だった僕にとって、論文は読む事すら出来るだけ避けて通りたいような縁遠いものでした。しかし研修中に珍しい症例を経験すると教科書にもあまり載っていなかったりして、論文を探して調べるほかありません。すると時に「そうそう、この情報が欲しかったんだよ」とか「親切にまとめてくれてありがたい、奇特な人もいるんだなあ」と思う事があって、論文の面白さや大事さを感じるようになりました。

 

今回の論文を作る中でも、指導医と一緒に国内外の論文を並べて「この情報は役に立つぞ」「でも根拠は確かだろうか?」など考えていると案外たのしく勉強する事ができました。そうやって集めた情報を自分なりにまとめ直して、さらに自分達の経験を付け加えることで論文は出来上がりました。

 

いつか、自分の論文を読んだ人が知識を増やしてくれたり役に立ててくれたりするんだろうかと思うと少し誇らしく感じます。

 

発表から論文化までおよそ1年、日常業務の傍らであっという間の出来事でした。思い返してみると珍しい症例を教わったところから始まって、そんな気の無かった僕に発表を勧めて下さり、いつの間にか論文を書く事になるまで、指導医の先生の思惑通り(笑)という感じがします。でも僕が得たのは症例の知識だけでなく、論文の読みかた、楽しみかた、勉強の面白さまで教われたと思っています。

 

消化器内科に限らず、中国中央病院の指導医の先生方は本当に教育好きです。消化器、呼吸器、血液、腎臓糖尿、循環器と同時にたくさんの科の経験が出来る当院の内科研修では、研修医達に貴重な症例を学ばせようと指導医達が常に気を配って下さっています。

 

最後になりましたが、お世話になった先生方に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

枝廣 暁