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外科のご案内

甲状腺外科

診療の概要

H30年8月より、主に鷲尾が担当させていただいており、内分泌内科と緊密に協力しながら診療にあたっております。現在、従来当院で行っていた通常の甲状腺手術だけでなく、より低侵襲な内視鏡下手術を導入しております。

VANS (Video-assisted neck surgery: 内視鏡補助下甲状腺手術) に関して

甲状腺疾患に対する手術は、首の中央に8~10cm程度の皮膚切開をして行うのが一般的です。甲状腺の病気は女性によく見ら れるため、美容上の問題があり、甲状腺の手術を受けた方は、広い襟の衣服をつけることをためらわれる場合がよくありました。

手術創が小さいだけでなく服の下に収まる特徴があります。

そこで当科では、首に傷を残さない内視鏡補助下甲状腺手術(Video-assisted neck surgery, VANS法)を2019年より導入しています。これは、丸首のシャツで隠れる前胸部の外側に2.5~3.5cm程度の皺に沿った皮膚切開を行い、首には内視鏡を挿入する5mmのわずかな切開だけを作成します。この切開部位より皮膚を器械で持ち上げ、主に超音波凝固切開装置を用いてハイビジョンモニタ下で行っております。

現在の甲状腺内視鏡手術の適応は以下としています。

1. 長径5cm程度までの良性結節性甲状腺腫
2. 局所浸潤が無くリンパ節腫大のない甲状腺がん
3. バセドウ病の一部

入院期間は3日~5日程度としております。

診療実績【令和4年度】

【手術件数】

甲状腺腫瘍手術 5件
バセドウ甲状腺全摘術 1件