中国中央病院消化器内科

胃や大腸、小腸など全消化管に加えて、肝臓や膵臓など消化器領域全般の疾患に対して診療を行っています。

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消化器内科のご案内

当科の特色消化管や肝胆膵領域を中心に、全ての消化器疾患に対応

● 消化管

当院では小腸も含めた全消化管の検査、処置を行っています。また日常の内視鏡検査においても必要に応じて拡大内視鏡や色素内視鏡、超音波内視鏡などを併用することにより、常に病気の早期発見と正確な診断を心がけています。消化管腫瘍については従来は外科で手術を行っていた癌であっても、今は早期であれば内視鏡による治療が可能になってきました。当院では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)による、早期胃癌・早期大腸癌の治療を行っています。良悪性の診断が難しいケースに対しても、各種の検査法や診断的な内視鏡切除などを組み合わせ、病気や状態に見合った最善の治療を心がけています。

全ての病気については内科、外科、放射線科など各診療科が随時相談、連携しながら診療に当たっています。消化管に発生した血液腫瘍や肺腫瘍の消化管転移などについても、それぞれの診療科と共同で診療にあたっています。内視鏡による切除以外にも腹腔鏡下手術・開腹手術、化学療法(抗癌剤)、放射線治療、消化管の狭窄・閉塞に対してのステント留置、緩和医療など、患者さんそれぞれの状態や病状に応じて様々な治療手段を組み合わせて対応しています。

●肝胆膵疾患

慢性B型肝炎に対する抗ウイルス療法は今や内服抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤)が中心となり、長期に渡って肝炎を安定した状態に保つことが出来るケースが増えています。また、慢性C型肝炎では経口的抗ウイルス剤が本格的に用いられるようになり、今やほとんどの患者さんにとって完全に治る病気となってきました。このため無症状の患者さんや消化器疾患以外の患者さんでも積極的に肝炎ウイルスの検査を行い、ウイルスが見つかれば治療を考えていく時代となってきています。またウイルス性肝炎以外に原因不明の肝障害などについても診療を行っています。

ウイルス性肝炎の診療は生涯にわたるものとなるため、地域の先生方との連携が非常に重要です。抗ウイルス薬により肝炎としては完治した患者であっても引き続き肝臓癌のリスクがあるため、長期間にわたる経過観察が必要となります。当院では地域の先生方と連携しながら肝炎患者さんの診療にあたっており、患者さんの状態に応じて適切な治療が継続して受けられるよう心がけています。 胆膵領域についてはCT、MRI、内視鏡などを組み合わせた各種精密検査の他に、胆石・総胆管結石に対しては内視鏡的・経皮的・外科的治療を、悪性腫瘍に対しては化学療法・放射線療法・ステント留置など各種の治療を組み合わせて対応しております。夜間休日など診療時間外での緊急の処置にも可能な限り対応しています。

● 地域連携(病診病病連携)の
  取り組み

当院は地域の基幹病院ではありますが、一病院で対応可能な診療には限界もあります。このため地域内の医療機関全体で協力して地域の患者の診療にあたると言う姿勢で、地域の開業医の先生方や他の基幹病院の先生方とも連携しながらの診療を心がけております。

診療実績【令和4年度】

上部消化管内視鏡総件数
・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
・止血術
3,760件 
22件 
43件 
下部消化管内視鏡総件数
・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
・粘膜切除術(EMR)/ポリペク
・止血術
1,053件 
15件 
502件 
23件 
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)
小腸内視鏡検査
(バルーン内視鏡)
(カプセル内視鏡)
超音波内視鏡検査
88件 
14件 
(7件)
(7件)
40件 

※( )は内訳の件数

内視鏡室概要安心・安全に検査が受けられるように

当院の内視鏡室では上部内視鏡、下部内視鏡、超音波内視鏡、膵・胆管系内視鏡、内視鏡的粘膜下層剥離術、胃ろう造設術などの各種検査・処置に加えて夜間休日の緊急内視鏡処置も行っており、年間の内視鏡検査数は約6000~7000件と、岡山県および広島県備後地区で屈指の検査数です。医師の他に第1種消化器内視鏡技師7名を含む計10名のスタッフが診療に従事しており、患者さんの苦痛を少なくして、安心・安全に検査が受けられるように、1件1件、質の高い内視鏡検査を目指して努力しています。2008年5月に日本内視鏡技師安全管理委員会より消化管内視鏡室感染対策認定証を受けており、感染対策の実行安全管理を行っています。

●設備・スタッフ

・内視鏡スタッフ 4~5名/日
・洗浄スタッフ 2名/日

ファイバースコープ数

上部スコープ 16本
大腸スコープ 6本
ERCP 2本
ブロンコ 7本

内視鏡室の様子

大腸検査は前処置、検査、検査後の安静を含めると1日がかりです。大腸がん検診を受ける方も多く、少しでもリラックスして検査が受けられるようテレビつきの広い前処置室を設けています。トイレも内視鏡室内に4つあります。 内視鏡検査をなるべく楽にうけていただくために、鎮静剤の注射を併用することで、鎮静下(眠ってる間に)検査をうけることが可能です。検査後の事故防止のために、ご自身での運転による自動車・バイク・自転車などでの来院はさけていただき、検査後も充分な休息をとってから帰宅していただきますので、十分な時間的余裕をご準備ください。

医師紹介専門・資格

藤原 延清(ふじわら のぶきよ)消化器内科部長
出身大学 岡山大学 医学部
専門 消化器内科
所属学会及び資格 日本内科学会(認定医・指導医)、日本消化器内視鏡学会(専門医)、日本消化器病学会(専門医)、日本癌治療学会、カプセル内視鏡学会(認定医)
現在の科を選んだ理由 手技的なことが好きだったので
座右の銘 -
医師からのひとこと よろしくお願いします。
柴田 亮介(しばた りょうすけ)消化器内科医長
出身大学 川崎医科大学
専門 消化器内科
所属学会及び資格 日本内科学会(認定医)、日本消化器病学会(専門医)、日本内視鏡学会(専門医)、日本消化管学会(胃腸科専門医)、日本ヘリコバクター学会(ピロリ菌感染症認定医)
現在の科を選んだ理由 内視鏡など治療的手技も多く、多くの症例に触れることができるため。
座右の銘 -
医師からのひとこと 一生懸命がんばります。
田利 晶(たり あきら)非常勤医師
出身大学 広島大学
専門 消化管疾患
所属学会及び資格 日本内科学会(認定医・指導医)、日本消化器病学会(専門医・指導医・評議員)、日本消化器内視鏡学会(専門医・指導医・社団評議員)、日本消化管学会(専門医・指導医)、日本ヘリコバクター学会(H.pylori感染症認定医・代議員)、広島大学医学部臨床教授
現在の科を選んだ理由 -
座右の銘 -
医師からのひとこと よろしくお願いします。