
血液内科とは
近年の分子生物学の進歩と移植医療により悪性血液疾患の進歩には目覚ましいものがあります。特に血液内科領域では、悪性リンパ腫におけるリツキサン、慢性骨髄性白血病におけるグリベックに代表される分子標的療法の効果には著しいものがありました。その後も、次々と新たな抗がん剤・分子標的薬が保険適用として認可され、診療の幅はますます広がっております。
当院ではこれらの新しい治療を取り込みながら、個々の患者さんの状態を考慮しつつ、エビデンスに基づく質の高い診療を心がけております。血液内科領域の良性疾患(血友病、特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、骨髄増殖性疾患など)、悪性疾患(急性・慢性白血病、骨髄異形性症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)問わず、全ての疾患を診療しております。
当科の特色

当科は備後地区・岡山西部地区の約100万人の血液疾患の患者を集約的に診療しております。血液内科病床は52床、無菌室10床を担っていますが、血液内科入院患者は常時75名程度となっております。
スタッフは平成29年1月現在6名、非常勤2名で担当しています。血液専門医・造血細胞移植認定医・輸血専門医・がん薬物療法専門医等の専門医、日本成人白血病治療研究グループ(JALSG)運営委員なども担当しております。また医師だけではなく、認定検査技師、認定アフェレーシスナース、認定臨床輸血看護師、細胞治療認定管理し、認定血液検査技師と、コメディカルの専門性も高いことが特徴です。
診療実績
- 急性白血病 新規症例数
(平成28年現在まで) - 多発性骨髄腫・非ホジキンリンパ腫
骨髄異形性症候群
新規症例数(平成28年現在まで) - 特発性血小板減少性紫斑病・再生不良性貧血 新規症例数
(平成28年現在まで)
造血幹細胞移植
症例数(平成28年9月現在まで)
臨床研究・開発治験
当科では多くの臨床研究・開発治験に参加しており、その数は全国でもトップレベルです。IRB承認済みで現在行っている臨床研究はJALSGやJSCT研究会など全て含めて56案件(平成28年10月現在)、開発治験はPhase1~3まですべて含めて23案件稼働中で、新規に5案件現在検討中です(平成28年10月現在)。
新規の開発治験(平成29年10月現在まで)
治験への取り組み
血液内科領域では、急性骨髄性白血病に対するFLT3-ITD阻害薬、ホジキンリンパ腫に対するPD-1阻害薬、多発性骨髄腫における抗CD38モノクローナル抗体等々、各疾患に対して新規薬剤が目まぐるしい勢いで開発されています。しかしながら、海外での輝かしい治療成績をみる反面、本邦での使用には時差が生じ、目の前の患者さんに適応ができない歯がゆさを、血液内科の先生方は経験したことがあると思います。当科では有望な新規薬剤の治験やJALSGを始めとした全国規模の臨床研究に積極的に参加しております。当科の実績をご紹介させて頂いておりますので、下のリンクからご確認ください。
アーカイブetc.
こちらは当科から学会・論文発表させて頂いた情報のアーカイブです。
- 2016.3.31
- post-ET MF症例に対するRuxolitinibに使用経験
- 2015.10.16
- 第77回日本血液学会学術集会
- 2014.7.17
- 第12回JSMO掲載 第12回 日本臨床腫瘍学会学術集会
- 2013.10.2
- 第75回日本血液学会学術集会
アクティビティ
- 2021.01.201月15日 Web カンファレンス 開催のご報告
- 2021.01.12血液内科部長 木口 亨 『白血病治療マニュアル』記事掲載のお知らせ
- 2020.12.2312月16日 Multiple Myeloma Web Live Seminar 開催のご報告
医師紹介

出身大学 | 名古屋大学 医学部 |
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専門 | 内科、血液内科、造血幹細胞移植 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(功労会員 認定医)、日本血液学会(名誉会員 専門医・指導医)、日本臨床腫瘍学会 (功労会員)、日本癌治療学会(名誉会員)、日本造血細胞移植学会(名誉会員)、日本リンパ網内系学会(名誉会員) |
現在の科を選んだ理由 | 血液患者さんの力になりたいと思ったから。 |
座右の銘 | 志を立てるのに遅すぎるということは無い。 |
医師からのひとこと | 地域の皆さまに愛され、信頼される病院になるよう努めます。 |

出身大学 | 鹿児島大学 医学部 |
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専門 | 血液内科 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(認定医・専門医・指導医・中国支部評議員)、日本血液学会(専門医・指導医・評議員・中国四国地方会評議員)、JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ、監査役)、日本骨髄腫学会(代議員)、日本造血細胞移植学会(認定医)、American Society of Hematology(Member)、日本輸血・細胞治療学会(認定医・細胞治療認定管理師)、日本臨床腫瘍学会(専門医・指導医) |
現在の科を選んだ理由 | ①専門性が高いため、必要とされる ②化学療法(移植含む)で唯一治癒が期待できるので、希望がある ③研究向きの分野 |
座右の銘 | 破顔一笑 |
医師からのひとこと | 地方にあっても、世界に冠たる病院を目指したい。 |

出身大学 | 高知医科大学 医学部 |
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専門 | 血液内科 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会、日本血液学会、日本造血細胞移植学会、日本輸血・細胞治療学会 |
現在の科を選んだ理由 | 全身管理が必要な専門科であるから。 |
座右の銘 | 一期一会 |
医師からのひとこと | 主に血液内科診療を行っています。個々の患者さんにあった医療を心がけています。 |

出身大学 | 岡山大学 医学部 |
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専門 | 血液内科 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(認定医・専門医)、日本血液学会(専門医) |
現在の科を選んだ理由 | 化学療法に興味があり、上司に恵まれたため。 |
座右の銘 | 諸行無常 |
医師からのひとこと | がんばります。 |

出身大学 | 大分医科大学 |
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専門 | 血液内科 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(認定医・専門医)、日本血液学会(専門医)、日本臨床腫瘍学会 |
現在の科を選んだ理由 | 魅力的な分野だと思ったから |
座右の銘 | |
医師からのひとこと | よろしくお願いします。 |

出身大学 | 島根大学 |
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専門 | 血液内科 |
所属学会及び資格 | 日本内科学会(認定医、総合内科専門医)、日本血液学会(専門医・指導医)、日本臨床腫瘍学会(専門医)、日本造血細胞移植学会、日本輸血・細胞治療学会、日本癌治療学会認定医 |
現在の科を選んだ理由 | 化学療法に興味があったから |
座右の銘 | 一生懸命 |
医師からのひとこと | 一生懸命がんばります。 |