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皮膚科

診療の概要

皮膚科では、湿疹・皮膚炎群、乾癬、水疱症などの自己免疫疾患、白癬等の皮膚感染症、良悪性の腫瘍性病変など、皮膚に生じる病変を取り扱っています。
治療としては、外用剤・内服剤を中心とした加療内容が多く、状況に応じ切開・冷凍凝固などの外科治療も組み合わせております。
手術は、簡単な腫瘍摘出術など、局所麻酔で可能なものを中心に行っています。
検査は、皮膚生検、ダーモスコピーのほか、症例に応じ、金属シリーズパッチテスト、薬疹におけるリンパ球幼若化試験も行っています。

診療実績【令和元年度】

■入院患者数 42名

皮膚悪性腫瘍 1名 基底細胞癌 4名
有棘細胞癌 1名 円形脱毛症 5名
水疱性類天疱瘡 4名 尋常性天疱瘡 3名
落葉状天疱瘡 1名 蜂窩織炎 5名
薬疹 4名 褥瘡 2名
丹毒 2名 難治性皮膚潰瘍 2名
皮下腫瘍・膿瘍 2名 膿疱性乾癬 1名
うっ滞性皮膚炎 1名 汎発性脱毛症 1名
帯状疱疹 1名 表皮のう腫 1名
丘疹紅皮症 1名 化膿性汗腺炎 1名

■手術件数

皮膚切開術 26件 皮膚、皮下腫瘍摘出術 24件
皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 8件 全層植皮術 3件
分層植皮術 1件 創傷処理 3件
デブリードマン(100㎠未満) 2件 陥入爪手術 1件
皮膚、皮下、粘膜下血管腫摘出術 1件

皮膚科で特徴的な検査方法

1.ダーモスコピー

ダーモスコピーは特殊な拡大鏡で、10~30倍程度の拡大像を観察する診察方法です。表面だけを拡大するのでなく、皮膚の少し内部まで痛い思いをすることなく観察できます。

ダーモスコピーでは黒や茶色の皮膚の「しみ」や「できもの」を観察し、「色」と「かたち」を詳しく検討します。対象となるのは、色素細胞母斑(ほくろ)、メラノーマ、基底細胞癌、脂漏性角化症(老人性のイボ)、血管腫、血腫(血まめ)などです。

メラノーマの診断においては、色素の濃い部分と薄い部分によってできる色素の網目(色素ネットワーク)や、色素の粒(色素小球)などが規則正しく分布しているか、でたらめに分布しているかを観察し、総合的にメラノーマかどうか判断します。特に足の裏や手のひらの場合、ホクロでは指紋のへこんだ部分(皮溝)に、悪性黒色腫では出っぱったところ(皮丘)に色素沈着が認められます。こういった点が良性、悪性の判断に役立ちます。

また基底細胞癌では、樹枝状の血管や、木の葉のような色素沈着、灰青色色素沈着などが認められます。老人性のいぼでは、こういった所見はなく、茶色の筋(脳回転様構造)白い粒(稗粒腫様嚢腫)がみられます。

ダーモスコピーにより診断技術は向上していますが、これだけで100%の診断とはならず、最終的には組織検査も併せることで、診断できます。

2.アトピー性皮膚炎におけるTARC(ターク、タルク)検査の有用性

アトピー性皮膚炎では、TARC(thymus and activation-regulated chemokine)という成分が過剰に産生され、皮膚表面の様々な刺激によって角化細胞から産生され、Th2リンパ球を皮膚病変部に呼び寄せることで炎症を増悪させ、アトピーの症状を起こす原因の1つになっていることがわかってきました。症状が重症なほど血液中のTARC値が高く、 軽症なほどTARC値が低くなることがわかっています。 アトピー性皮膚炎の重症度の判定は、痒みの程度や 湿疹の範囲・程度を診察して確認することが基本ですが、加えて血液検査で TARC値を調べて、血液検査によって重症度を客観的に数値化して評価することもできるようになりました。

治療によって湿疹が良くなっても、TARC値が高い時はまだ炎症が残っているといわれていますので、薬を塗るのをやめたりするとすぐに悪くなってしまうことがあります。このため、ある程度改善した際にTARC値を評価して、まだ数値が高い場合は治療を継続していく必要性が高い事を説明しています。

いずれの検査も当院で施行可能ですので、ご希望の方は担当医にご相談ください。

医師紹介

杉本 佐江子(すぎもと さえこ):皮膚科医長

  • 【出身大学】
    岡山大学 医学部
    【専門】
    皮膚科全般
    【所属学会及び資格】
    日本皮膚科学会(専門医)
    【医師からのひとこと】
    お気軽にご相談ください。

久山 陽子(くやま ようこ):非常勤医師

  • 【出身大学】
    日本医科大学 医学部
    【専門】
    皮膚科全般
    【所属学会及び資格】
    日本皮膚科学会(専門医)
    【現在の科を選んだ理由】
    皮膚疾患に興味をもったから。
    【座右の銘】
    念ずれば花ひらく
    【医師からのひとこと】
    よろしくお願いします。

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